まいど、小田です。2017年9月3日、UX KANSAI のUXデザイン連続セミナーvol.5は「質的調査の分析」でした。
前日(Vol.4)の京都フィールドワークから得た「うれしい」体験を、パターンランゲージとして記述し、さらにサービスまで落とし込みます。

前日の成果物の質が高いとスムーズに進められる続きモノ。これまでのセミナーは1か月あきましたが、今回は2日連続なので合宿での仕上げが肝になります。合宿でのワークショップは捗ったでしょうか!?

大阪まで移動し、いつもより少し早めにお昼ごはんを済ませて、いよいよセミナー開始。

タイムテーブル

12:00~ 大阪集合、課題説明
12:30~ パターンランゲージ・シートの記述
14:00~ パターンを応用したサービスデザイン
16:00~ 発表と好評
17:00~ 終了

 

パターン・ランゲージの記述

先月のvol.3では住宅メーカーの課題解決だと聞いていたのに、街中でフィールドワークしても繋がるのだろうか?と運営的にもハラハラしそうなところ、心配ご無用!「どんな時に何が嬉しいのか?」というコトの世界まで視点を高めて、持ち運びができる「パターン」として言語化してしまえば、対象が変わってもデザインに役立てるくらいの財産になります。住宅に関する課題に、建築業界から生まれた「パターン・ランゲージ」という手法をぶつけるのも、偶然ながら洒落が効いています。

街中でたくさん集めてきた嬉しい体験のうち、どれをパターンランゲージとして記述すればよいのか?…実は前日のKA法がきちんと出来ていれば、ラダーアップした最上位の価値観を書き写すだけで済んでしまいます。

どのパターンを選ぶか、パターン名はどうしようか、壁に張り出して決めます。

チーム内で役割分担してしまえば、個人プレーで黙々と手を動かせます。

下の写真は、ワークショップのお題である「嬉しいパターン」ではなく、私がワークショップに取り組む皆さんを見て作成したパターンランゲージ。あまり良い見本ではなくて、「パターン名」は名言集のように親しみを込めて呼びやすい名前にするのが良い。写真は情報量が多いので、パターン名が簡潔でも活用できる状況が浮かんできます。

作ったパターンランゲージがイケてるのか?というのが判断に困ったら、進行を先取りして「このパターンから良いサービスが作れそうか?」を考えてみると、判断の助けになるんじゃないかなと思いました。

そうこうして、パターンランゲージシートを完成させるところまでは、みなさん上手く取り組めていました。

 

 

パターンを応用したサービスデザイン~発表と好評

デザインパターンまでのところキラリと光るものもあったのですが、サービスに落とし込んで提案するところで苦戦していたようです。

 

いよいよ発表&好評ですが、その前に浅野先生が「チェックポイントを多く持て」というお話をされていたのが印象的でした。実現可能性に欠けた荒唐無稽なサービスになっていたら、提案する前に「待てよ…」と思い留まれるチェックポイントを持たねばなりません。大抵のアイデアは「それって儲かるの?」「そんなの作れるの?」「それって嬉しいの?」という突っ込みにたじろいでしまいます。あ、これは「ビジネス」「テクノロジー」「クリエイティブ」というBCTな3本柱なのかも!?

 

私が参加者だった経験を振り返ると、チェックポイントを持っていて頭では「良くないな」と感じながらも、時間内にアウトプットを出さねばならず発表に挑むこともありました。参加者の皆さんが奇をてらっているようには見えないので、もしかするとチェックポイントを持ちつつも、目利きを突破できるだけの発想が産み出せていないのでは?という問いが生まれました。チェックポイントを持ったうえで、アイデア同士を組み合わせて数を出してから収束させる「発想法」まで立ち戻って訓練すると上手くゆくかもしれません。

「気付かなかったけれど言われてみれば欲しかった!」と言わせるサービスを捻り出すべく、UX KANSAIセミナー2017は後半も続いてゆきます。

 

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経験デザイン研究所「UX KANSAI #04/05 質的調査の記述と分析

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